●CD-ROMは半永久か? 1998/9/15
CD-ROMって半永久というのが一般的なようですが実際はデータに劣化がないというだけでメディア自体はかなりデリケートなメディアです。
最近の30倍速を超えるようなドライブなどではわずかな傷が命取りになることもあります。
実際傷が原因で低速の4倍速のドライブだと読めたが24倍速のドライブで読み取りができなかったことがあります。
あとメディアが薄いので簡単にバキッと割れてしまうこともあります。
CD-ROMだからといってもやはりバックアップはしといたほうが泣きをみないですむんじゃないでしょうか。
●大容量記憶媒体 1998/9/15
大容量の記憶装置にはいろいろあります。複数回読み書き可能なものとしてはMO、Zip、PD、Jazz、リームーバブルDISK、、CD-RW、DVD-RAMなどで、1回のみのものはCD-Rがあります。
わたしが持っているのはPDで3年ほど前に買いました。当時では640Mの読み書きが可能なものでは一番安かったのでPDを選んだんですが、その時は標準の記憶装置がきまるまでのつなぎ的に使おうと考えてました。
しかし、なかなか標準として普及していくメディアが定まらないです。
現状ではCD-Rが一番売れ筋なようで、あとはMOが売れてるようですが今後DVD-RAMが低価格になればわかりません。
そういう意味ではPDを買ったのは失敗ではなかったようです。個人的に使用する分では640Mは非常に便利ですし、他人とのやりとりは相手がCD-RとかもってるとCD-Rが使えるのでそれほど困りません。
標準が決まるまでまだしばらくかかりそうな様子なので当分PDにはお世話になりそうです。
●Yahoo!あれこれ 1998/7/7
登録型サーチエンジンでおなじみのYahooが米国で株価を伸ばし創業者の1人ジェリー・ラング氏の資産が10億ドルを超えたそうです。
ジェリー・ヤング氏は98年7月7日現在で29才だそうでまたまた電脳業界のアメリカンドリームが生まれたことになります。
Yahooは登録型のサーチエンジンで最近ではわたしはあまり利用しなくなりました。
登録型というのは検索対象のページが登録されたページに限定されるためあまりHITが期待できません。
やはりロボット型のサーチンエンジン(gooなど)の方が検索する場合便利です。(わたしのこのページもYahooに登録してないのでYahooで検索してもHITしない)
サーチエンジンもYahooの大成功でいろんなところがサービスをはじめ今ではかなりの数のサイトが存在します。
ところでこのYahooが使っているサーバーOSが実はFreeBSDなんだそうです。億万長者誕生の影にじつはフリーのPC-Unixがあるというのはなかなか興味深く、PC-Unixの実力の一端を示すものではないでしょうか。
●オープンソースサミット 1998/5/18
98年4月14日に技術系の人なら知っている、動物や昆虫の表紙でおなじみのフリーウェアのマニュアル本を多数発刊しているオライリー出版の主催でオープン・ソース・サミットが開かれたそうです。
この会議にはフリーウェアの作者が多数出席したそうで、その顔ぶれはそうそうたるメンバーです。
PC-unixのLinuxのライナス・B・トルバルドス、標準メールサーバーのSendmailのエリック・オールマンとグレッグ・オルソン、 暗号ソフトPGPのフィル・ジンマーマン、CGIでおなじみのスクリプト言語Perlのラリー・ウォール、ダントツのシェアを誇るWWWサーバーのApacheの開発者の1人ブライアン・ベレンドルフ、 他にもBINDのポール・ヴィキシーやTclのジョン・オウステルホルトなどなどまぁ本当にすごいメンバーです。
インターネットに関するソフトや技術はこの会議に出席したメンバーの開発したソフトで成り立っているといっても過言ではありません。
オープンソースというのはいわゆるソフトウェアのソース公開ということで、ネットスケープが行っている製品版でもソースを公開してソフトウェアを発展させていこうというものです。
実際に彼らが開発したソフトがオープンソースによってどんどんと進化を遂げて今日のインターネットの発展があり、オープンソースの有益性は立証されています。
それにしても出席メンバーはさながら「仕事人大集合」で、ビデオでいいから会議の模様を見てみたいです。
●RARアーカイブ 1998/5/11
最近インターネット上でRARというアーカイブファイルを見かけるようになりました。
このRARアーカイブはLHAやZIPなどのポピュラーなものと同じファイル圧縮の一つです。
この形式を知ったのは最近でいろいろと情報を集めました。
「窓の杜」というオンライン・ソフトのページでRARとLHAやZIPとの比較をやっていました。それによると圧縮率でZIP、LHA(最新の形式であるlh7)よりも勝っていました。
アーカイブは普及していない形式だと相手が解凍できないので(自己解凍ならよいが)今のところ気軽にRARアーカイブを使うというわけにはいきませんが、 RARアーカイブソフトはすでにさまざまなプラットホーム用に作成されておりフリーなものもあります。
今後、RAR方式のアーカイブは徐々に増えていくのではないでしょうか?
●アスキー大赤字で西和彦社長退任 4/30/98
コンピューター出版やコンピュータソフトの開発、販売でおなじみの株式会社アスキーが98年3月期決算で132億の債務超過になると発表されました。
またまたコンピューター関連ベンチャー企業の赤字のニュースです。
アスキーといえばコンパイル以上にヒットゲームソフトを持っているんですが、どうやらこちらも拡大戦略?の失敗のようです。
実はわたしはその昔「株式会社アスキー」がASCII(American Standard Code for Information)コードを作ったと思っていました。(^^;(本当は全然全く関係ない)
MSXで最初にプログラミングをはじめたわたしはMSXの仕様を決めたアスキーがコードも決めたと思ってしまったのです。遠い昔の恥ずかしい話です。
西和彦は社長を退任し代表権のない取締役に降格するんだそうです。西和彦はここのところかなり暴走ぎみで大失敗に終わった「週間アスキー」(最初の一般誌バージョン) なんかが象徴しています。噂では孫正義の「ソフトバンク」の方もかなり過剰投資をしているようで「アスキー」に続いて「ソフトバンク」もということになるやもしれません。
まぁなにわともあれ御愁傷様でした。(しかし日本の経営者はもっと経営の勉強したほうがいいんじゃないの?)

●デジタル新世紀? 1998/3/28
98年3月27日NHK教育TVで放映された「デジタル新世紀・日本はどう生き残るのか?」という討論番組を見ました(司会は「朝生」でおなじみの田原総一郎)。
討論の中で今のコンピューターに関する技術はアメリカに牛耳られている、日本の技術力は優秀なのに何故世界の標準として成立しないのかという話がありました。
しかしそうなっていった理由を考えれば別段不思議なことではなくて、一つは最初にいろいろな技術を開発したのがアメリカにいる技術者(アメリカ人とは限らない)だということと、 もう一つが標準になっているもののほとんどがオープンアーキテクチャーだということでしょう。

ハードでいえばIBMのパソコンはオープン仕様で実際にIBM以外のメーカーも互換機をつくっています。
ソフトでいえばインターネットなんかもオープンですし、WWWなんかもそうです。マイクロソフトも最近どんどんクローズドになっていますが、 もともとMS-DOS自体はCP/MというOSのクローン(互換OS)をIBMのマシン用に移植したものですから実質オープンでした。
逆に日本はというとNECにしても任天堂にしてもソニーにしても全部クローズドアーキテクチャーなわけです。
標準ということはクローズドでは駄目なわけでオープンだからこそ標準になる(もっとも標準になってからクローズドにするMSのようなところもありますが)。
というわけですから現状こうなるのは当たり前でしょう。

それにしてもこの手の番組を見て気になるのが「日本の技術は優秀だ〜」といっている奴に限ってろくに技術のことなんかわからない連中なんですよね。
そういう連中だから議論の内容がやれアメリカ主義だの日本の文化だの国家論争や文化論に摩り替える。日本の技術が優秀だというならその技術をどんどん紹介すればいいのに。
まぁ「デジタル新世紀・日本はどう生き残るのか?」という番組の司会をおそらくWin95のインストールもしたことがない(できない?)ような田原総一郎がやっているようじゃたぶん日本は生き残れないんじゃないんでしょうか?