JRには近郊区間というものがあって、この区間であれば重複しない限りどのルートをたどっても料金は最短距離料金で計算してくれます。
その区間を利用して大回りルートで鉄道旅行を楽しもうというのが近郊区間大回りです。
神戸から滋賀方面への大回りは1区間のみでは不可能で最低限尼崎から東へ一区間までの切符を買わなければいけません。
今回は尼崎から東西線、片町(学研都市線)線、関西本線、草津線、琵琶湖線、北陸本線、湖西線、京都線を経て大阪駅までの大回りをしました。


■JR片町線 京橋〜木津
尼崎駅から東西線、片町線、環状線の連絡駅・京橋を通過して放出(はなてん)に到着。
京橋、放出は関西在住の人間にはかなりなじみのある地名で、京橋にはグランシャトー、放出にはハナテン中古車センターがあります。
グランシャトーは、関西に5年以上住んでいる人は誰でも歌えるようになる、「京橋はええとこだっせ、グランシャトーがおまっせ」のテーマが有名で、 ハナテン中古車センターは「あなた車売る?」の少し悩ましげなCMが有名です。


住道を過ぎると、東側に奈良県の生駒方面へ続く山岳地が広がってきます。


長尾を過ぎ、京都府へ入ると田園地が多くなってきます。



■JR関西本線 木津〜柘植
京都の木津駅で片町線から関西本線へ乗り換えるのですが、関西本線は木津の次駅・加茂から亀山まで非電化路線になっており、 木津で乗り換えて、さらに次駅の加茂でも非電化車に乗り換えることになります。


三重県内に入り島ケ原を通過。


伊賀忍者の里、伊賀上野に到着しました。
伊賀の里は松尾芭蕉の生誕地でもあるそうで、芭蕉=隠密説はこいうところからきているのかもしれません。




■JR草津線 柘植〜草津
関西本線柘植駅で草津線に乗り換えて滋賀県に入ります。


油日を過ぎると一転住宅街になり、伊賀忍者のライバル甲賀の里へ続いていきます。
甲賀につきました。おや、駅名が「こうか」になっています。今まで「こうが」と呼んでいましたが、正式には「こうか」と読むんですねぇ。


甲賀忍者の里は甲賀駅の次駅、寺庄から甲南あたりになるんだそうです。
しかしこの近辺は見事に近代化していて、忍者の里の面影はありません。
さすがは金目像や大卍を造った甲賀忍者(笑)だけのことはあります。
おそらく住宅街は世を忍ぶ仮の姿で、実は地下に秘密の隠れ里がきっとあるのでしょう。